「暁天坐禅会vol.193」(静岡市) | 宗教法人 一乗寺

その他

  • 第193回 月例坐禅会(参加者:11名)
    本日は、長年この坐禅会へご参加くださっていた方々とのご縁や別れに、静かに思いを寄せながらの一坐となりました。
    坐禅の姿勢を整える際には、
    身体を左右に揺らし、自身の中心を探していく「左右揺振(さゆうようしん)」という作法があります。
    はじめは大きく、徐々に小さく——。
    振り子が静かに止まるように、やがて中心で静止します。
    チクタク、チクタク……。
    本堂の柱には、先代住職の時代から長年ご夫婦で坐禅会へ通ってくださっていた方よりご奉納いただいた柱時計が、今も変わらず時を刻んでおります。
    それは、
    まるで人の命の鼓動のように——。
    本日は、その音を聞きながら、あらためて「生きる」ということについて、皆さまと共に考える時間となりました。
    朝のおつとめでは、「修証義(第四章)」をお唱えし、その後の法話では、“別れ”についてのお話をさせていただきました。
    私自身、学生時代に親しい友人を突然亡くした経験があります。
    「あの時、違う行動をしていれば……」
    「もっと声をかけていれば……」
    そんな後悔や、自分自身を責める思いに、長い間向き合ってきました。
    きっと皆さまの中にも、
    忘れられない別れや、
    言葉にならない想いを抱えておられる方がいらっしゃることと思います。
    けれども、
    亡くなった方が本当に願っているのは、
    残された人が、
    自分を責め続けることではなく、
    一日一日を大切に生き、
    少しでも幸せに歩んでいくことなのではないでしょうか。
    失ったものだけを数えるのではなく、
    今ここにあるご縁や、
    目の前の人、
    そして自分自身の人生を見つめていく。
    そのことが、
    亡き方々への何よりの供養になるのだと思います。
    坐禅とは、
    ただ静かに座るだけではなく、
    自分自身の心と向き合い、
    今ある「いのち」を確かめていく時間でもあります。
    柱時計とともに、
    大切なことをたくさん教えてくださった亡きご夫婦。
    その想いや願いを胸に、
    これからも住職として、一意専心歩んでまいりたく存じます。
    一乗寺住職
    合掌
    ☀️次回の「月例坐禅会」
    日時:6月1日(月) 朝5時半〜
    場所:一乗寺 本堂(または坐禅堂)
    ※予約不要/参加無料
    ※足を組むのが不安な方は「イス坐禅」も可能です。
    初めての方も、どうぞお気軽にご参加ください。
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