第176回坐禅会(参加者:6名)
新年度の疲れが出やすく、心や体が不安定になりがちなこの時期――いわゆる「五月病」に悩まれる方も少なくないかもしれません。
そんな時こそ、深く呼吸を整え、心身のバランスを見つめ直してみませんか
本日は、早朝の「月例坐禅会」にはじまり、本堂では午前中に「おやこヨガ」、檀信徒会館では終日「古武道教室」が開かれ、老若男女、たくさんの方々にご来山いただきました
また先日は、フランス国籍の僧侶の方と、坐禅が趣味だというクリスチャンの方が当山にお越しくださいました。
「西欧と日本の宗教観の違い」や、「これからの仏教界において大切なこととは?」というテーマで、国境や宗教を越えた、熱くも温かな対話のひとときを持つことができました。
今回のご縁は、SNSを通じたやり取りから始まり、当日はChatGPTの「音声同時通訳」も頼りながらのコミュニケーションとなりました
テクノロジーの進化や、目まぐるしい時代の流れに、無理してついていく必要はありません。
反対に、快楽に溺れたり、便利なツールに過度に依存してしまうのも注意が必要です。
それらが使用できない状況になった時、身動きが取れなくなるようでは本末転倒だからです。
大切なのは、常に「自分と最新技術」「自分と新しい概念」「自分と他者」との距離感を意識すること。
その“間”を見つめ、丁寧に保つことこそ、現代における修行の一つなのかもしれません。
人生いろいろ。千差万別の道があり、それぞれの中にこそ「修行の道=中道」があるはずです。誰かと比べるのではなく、自分のペースで、その道を信じて進んでまいりましょう。
人の一生は、行脚の旅。
山を越え、谷を越え、なお歩むのみなり。
そんな旅路に、坐禅がそっと寄り添うことができれば、有り難く存じます
【お寺からのお知らせ】
①「第3回 いはら万灯祭」
7月23日(水)開催予定
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https://fb.me/e/82XTgVdST
どなた様も、どうぞお気軽にご来山ください。
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次回の「月例坐禅会」は、
6月1日(日)朝5時半より開催予定です。
●予約不要・参加無料
●場所は本堂手前の「坐禅堂」です。
●足を組むのが難しい方には「イス坐禅」もご用意しています。