
第183回坐禅会(参加者:14名)
朝の風に秋の深まりを感じるようになりました🍂
今朝は14名の皆さんと、静かな坐禅の時間をご一緒しました。
お経のあとには、少し近況と心のはたらきについてお話しを。
9月末には大本山永平寺にて、丹羽廉芳禅師の33回忌法要が営まれました。洞慶院・龍雲院・一乗寺の三ヶ寺団参(大型バス1台)にて、厳粛な祈りの中にも和やかなときを過ごすことができました。
また、この時期になると3年前の土砂災害のことも思い出されます…✍️(詳しくは、別投稿にて)
記念日というのは、良い思い出をよみがえらせることもあれば、悲しみや寂しさを再び呼び起こすこともあります。
大きな出来事や辛い経験の「節目」に心身が不安定になることを、アニバーサリー反応(記念日反応) と呼びます。
例えば、大災害や事件・事故、身近な方との死別といった出来事がきっかけになります。
出来事が起こった日付と強く結びついて記憶されるため、意識していなくても、その日付が近づくと心身に反応が生じるのです。
辛い出来事から1か月、1年、10年といった節目に、心が揺れるのは人間にとって自然な反応です。
職場や学校、ご家庭で、辛そうにしている方に気づいたときは、その方の考えや気持ちを尊重しながら寄り添うことが大切です。
お寺としても、安心してお話しいただける雰囲気づくりや、柔軟な対応を心がけてまいりたいと思います。
節目の時期こそ「いまここにいる自分」を確かめ、周りとのご縁を思い出すことが心の支えになります。
坐禅のひとときが、その助けになれば幸いです🙏
☀️次回の「月例坐禅会」は …
日時:11月15日(土)朝5時半〜
場所:一乗寺本堂
※予約不要/参加無料
※足を組むのが不安な方は「イス坐禅」も可能です。
初めての方も、お気軽にご参加ください。
一乗寺住職
合掌