「暁天坐禅会vol.112」(静岡市) | 宗教法人 一乗寺

その他

  • 暁天坐禅会vol.112

    🌞暁天(ぎょうてん)とは、明け方の空という意味で、
    暁天坐禅(きょうてんざぜん)とは、早朝に行う坐禅のことです。

    第112回坐禅会(参加者:13名)
    本日は、初めて参加される方が3名もおられました👏
     
    お一人は、1日に掛川の真宗大谷派・蓮福寺さまにて行われた「ほっこり法話カフェ」に参加者された方で、
    あとのお二人は、先月修学旅行の代りに坐禅を行った中学生の学生さん達でした。
     
    未だ影響あるコロナ禍において、人間関係が希薄になりがちな昨今…
    こうして新たなご縁がつながることは、とても嬉しいことです(*^-^*)
     
    ご縁と言えば、、
    昨日は葵区坂本の曹洞宗寺院にて「晋山結制(しんさんけっせい)」という特別法要に出向して参りました。
    今回は、知庫寮(ちこりょう)という配役で、主に受付や引き出物の管理を仰せつかりました。
     
    ▼晋山結制とは、「晋山」と「結制」の大きく二つの儀礼から成り立ちます。
    お寺の住職になるためには、まず宗教法人の代表変更の届け出や曹洞宗宗務庁(東京都港区芝)からの辞令など、事務的な手続きをしなければなりません。
    その後、晋山式を行うことで名実ともにお寺の住職となります。
     
    ▼晋山式は、「山に晋(すす)む」と書きます。お寺には山号(さんごう)といって、寺名の上につく名前があります。(※宗派により相違あり)
    晋山式には、住職になる者がそのお寺に正式に入るという意味があり、正式に住職に就任する「住職就任式」とも言える儀式です。
     
    ▼結制とは、仏の教えに従って大勢の僧侶が集まり、仏道修行に精進することです。
    その起源は、今からおよそ2500年前。お釈迦さまが定められた修行の法に依るものです。
    仏教が開かれたインドは、大変暑い国で夏になると連日雨が降り続く雨季がありました。
    修行僧たちは、この期間一か所に集まって修行をしていました。お釈迦さまは、集まった大勢の修行僧が決まりを守ることで皆が安らかに生活できるように法を定められました。
    この時期に、「一同が必ず守らなければならない制度(決まり)を結び立てる」という意味で、これを「結制」と名づけました。
     
    この一連の法要は、ただその寺の住職になったというだけではなく、弟子や檀信徒各位、地域の人々を導く資格を得た和尚であるかどうかということを証明する儀式でもあります。
    浅学非才の身ながら、私も来年晋山式を修行させていただく運びとなりました。
    (※関係各位には、改めて書簡にてご案内をさせて頂きます。)
     
    大きな法要の際には、諸山のご寺院さまはじめ役員・檀信徒の皆さま方のご協力を仰ぎ営むことになります。
    『ひとつのお寺は、目の前にいる方。そして、先人方のご尽力のおかげで成り立っている』という当たり前のようで当たり前ではない事実。
     
    そうした陰に陽に支えられている有り難さと、今般の坐禅会のようなご縁を大切にこれからも弁道精進して参りたく存じます。
     
    【次回の「月例坐禅会」は、12月1日(水)あさ5時半~/予約不要・参加無料です。】

    Like
    Like Love Haha Wow Sad Angry